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第6章 熱意と決意



オレは深呼吸すると、マイクに手を添えた。




《あー、あー》




よし、マイクOK。




《えーっと…》




オレが話し始めると、更に観客の視線が集まる。




《なんか色々、待たせてしまってすみません…》





そう言って観客を見渡すと、なぜかチラホラ笑ってる人が見えた。



その時、




「卓也くん、頑張ってー!!」





最前列からキミイさんの叫ぶ声が聞こえた。

キミイさんは超笑顔で手を振って、ビデオカメラをまわしている。





てか、
さっきからずっと撮ってるよな?///






オレは照れながら俯くと、再び小さく深呼吸をした。


そして、クルッと後ろを振り向く。







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