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第9章 funky&crazy



その時、静かにスタジオの扉が開く。



「悪い、遅れた」



REAL AND GLAYのリーダー、高藤拓哉が少々息を乱しながらスーツ姿のまま現れた。



「お~お疲れ~」

「お疲れ様です、残業ですか?」

「ああ、すまない。すぐに始めようか」



そう言うと拓哉は、上着を脱ぎネクタイを緩める。
ふと、卓也と目が合った。



「…っ…」



目が合った卓也はドキッとして、慌てて目をそらす。



(うわっ…オレ、露骨に態度出しすぎ!!)



「…卓也くん、今日はゆっくりできたかな?」

「えっ…あ、はい…///」



少し顔を上げると、穏やかな表情をした拓哉が自分を見つめていた。






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