359°
第9章 funky&crazy
卓也の顔が徐々に赤くなっていく。
胸の鼓動が鳴り響いてやまない。
(やべぇ…!!なんだこれっ…)
それを必死に隠そうとする卓也を尻目に、龍は不機嫌に席を立つ。
「拓哉、ちょっと」
顎を扉に向け、拓哉に外に出るように促す。
2人は外へ出て行った。
「…お前、なんかやったのか?」
「はあっ?!/// 何もしてねーよ!!///」
蒼士の問いに、卓也は動揺する。
どう見ても耳まで真っ赤な卓也の顔を見て、蒼士は眉をひそめた。
「…まぁ、何があったか知らないが、拓哉さんが優しいからって調子に乗るなよ」
「ああっ…わかってんよ!」
卓也はふんっ、とそっぽを向く。
(こんなんじゃ、気になって練習できねー じゃん!!しっかりしろ、オレ!!)
卓也はワシャワシャと頭を両手で掻きむしった。