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第9章 funky&crazy


「お、おい!そんな言い方ねぇだろっ…!」


卓也が蒼士の肩を掴む。


「あいつは極度のあがり症なんだ!悩んでんだよっ、アドバイスしてくれたって…」

「じゃあ、やめれば?」

「!!」

「本当に弾きたいやつはそんな言い訳しない」

「…っ…」




何も言い返せなかった。

冷たい言い方だけど、それだけ蒼士の真剣さが伝わってきたからだ。




「…い、いいんだ、坂本くんっ…僕のために…ケンカしてほしくないよ…」

「いや、別に…あいつ、いつもあんな感じだし!」


背中を向けて歩いていく蒼士の姿に舌を出す卓也。



「…い、言い訳か………うん、確かに、嫌なら別にやらなくたっていいんだもんね……」


「…遠藤…」


「よ…よく、考えてみるよ……あ、ありがとう、坂本くん…」



無理やり笑って、遠藤は肩をおとしながら去って行った。




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