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第9章 funky&crazy


(ん…この声は…)


振り向くと金髪が見えた。


「よ♪ 今からデート?」


ニヤニヤしながら歩いてくる菅生龍の隣に、昨日会った西宮女子の渋谷恵がいた。



「げっ、最悪。また会っちゃった」


渋谷恵は嫌そうな顔をする。


(それはこっちのセリフだっつーの!)


卓也も眉間にシワを寄せた。




「なに、お前ら知り合いなの?」

龍が卓也と恵の顔を見合わせる。



「ちょっと、龍さん!早く行こ!」

「え?え?」


龍の袖をグイグイ引っ張って歩き出そうとする恵。
その時、鋭い視線を感じた。




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