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女剣士のお悩み事情

第1章 非力な女剣士

ある世界の、ある国。

老いぼれた国王が、ある少女に剣を授けた。

少女の名前は イアラ・ピファラリ。
弱冠12才の可憐な少女。
茶髪のロングヘア、気の強さが大胆に表されている瞳。整った顔立ち。すらりと伸びた手足。白い鎧。

剣を握るのには惜しいその美貌。

だけど国王は渡すのだ。彼女に剣を。

周りの数人の大人たちも、黙ってただ立ち尽くしているだけだ。

もちろん、彼女の幼馴染みのこの俺も。

抵抗なんてできるわけないじゃないか。



剣は、彼女自身が望んで握るのだから。

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