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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

「ラル・・・ドォ・・・・あり・・・がとう・・」

痛くて消え入りそうな声で呟いた。

言わなければならなかった、初めに。




幼い頃
倒れたとき看病してくれたときにも。
手紙を読みながら泣いていたときにも。
本当は2日目くらいから起きていたけど。
夜に毛布をかけたとき、一緒に言うべきだった。


『ありがとう』














もう限界・・・・
意識がとびそうだ・・・
今日は、いろいろありすぎた・・・・

そう感じたとき、また秘部に痛みがはしった。

「っあああああああ!!!!」

いきなり抜かれた。
できればもう少しゆっくり抜いてほしかった。

膝から崩れ落ち、床にひれ伏す。

抜いてくれたものの、痛みはまだ残る。あと数日は痛みそうだ。


しばらくはラルドの足首、ズボンの裾を見ることしかできなかった。

彼は立ったまま、呆然としている。

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