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女剣士のお悩み事情

第3章 死んだ王子

「・・・・・」

また突然オズリシャは消え、後ろから声がした。

「・・・・解いてやる」



パチンッと音がして、体は動かせるようになった。だが、まだ私とルビーは繋がっているのだ。


何とか抜こうと、胴体をねじる。
そのせいで、ルビーのそれが絶妙な位置にあたり、一度痙攣した。


手を伸ばしても届かない。なら、自分から前に進むだけだ。

目の前、オズリシャがいなくなった所には壁が広がっていた。

壁に手をつき、体をひきずる。


少しだけ楽になった気がしたが、束の間のことだ。


「こっちは・・・・経験ない、な?」





オズリシャの声がしたあと、痛みが襲ってきた。


尻のほうだ。無理矢理、尻に侵入してきた謎の物質を、受け入れることは簡単ではない。


「アアアアアアアアアアアアア!!!!!!」


泣き叫ぶことしかできない。


しかしそれは、ぐいぐいと腸の中を進んでいく。




大きさからオズリシャの杖だとわかったが、滴り落ちる赤い液体が思考をも中断させた。




「・・・もっと色っぽい声、出せねーの?」

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