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女剣士のお悩み事情

第4章 魔法使いは悪魔

目的地の国についたのは、村を出て5日後のことだった。

この国で情報収集し、同時に各々の力を鍛え、私とラルドの国に帰る計画だ。


魔王との決戦は近い。一番心配すべきは、魔王が国に攻めこんでくることだが、今のところそんな訃報は聞かないからおそらく大丈夫だと思う。



王から渡されたこの伝説の剣。使いこなせるよう修行もしているのだが・・・・・・。




「俺には触ることもできねーから」


そう、にやにや笑うのは魔法使いのオズリシャだ。


彼の顔を睨みながら私は口を開いた。

「みんな、国を見回っていったみたいだけど・・・・貴方は行かないのかしら?」


「それはお互い様。女剣士さんは宿から出ないのか?」


白い髪をなびかせながら、何処からともなく取り出した杖を私に向けた。


「・・・修行相手になってやる。俺があんたを犯していくから・・・・って危ねーな」

「喋りすぎよ」

剣を抜き、彼に切りかかった。殺すつもりは毛頭ないが、少しくらい鬱憤を晴らさせてもらおう。

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