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女剣士のお悩み事情

第4章 魔法使いは悪魔

距離をとらせると、魔法で攻撃してくるので、一気にたたみこむ。


急に消える場合もあるが、五感全てで反応する。


足で踏みきり、とび斬り。

スッとかわされ、オズリシャは人差し指から炎を出した。

視界を遮るように炎は襲いかかってくるが、剣でなぎ払う。



最後の炎を処理した後、視界にまず飛び込んできたのは・・・・



炎で出来た龍。


スピードが速く、とても剣では間に合わないが、冷静になる。


(集中よ・・・・)
そう頭の中で言い聞かせ、目を閉じる。

目を開けると、フッと炎が消え、龍は飛び散っていった。


「魔法の才能もあるのか」


「昔、ランプの火を消すっていう本があってね・・・。さ、次は何かしら?」

オズリシャは杖を構え直し、呪文を唱え出した。


空気がよどみだし、鼓動が速くなる。


剣を握る力も強くなっていく。



でも、少しだけ楽しさを感じている私。























「イアラ・・・・オズリシャも、何して・・・」


扉からラルドが入ってきたということは・・・・もう夕方なんだろう。窓からは斜陽が光っていた。


「・・・・引き分けか・・・ま、続きは今度だ。じゃあな」



オズリシャも姿を消し、部屋の中には私とラルドだけになった。


「怪我はないか?」

「無傷よ。このとおり・・・」


ラルドを安心させ、私は夕日を見ながら呟いた。


「いい修行になったわね・・・・あ、ラルド、一緒にお風呂行かない?温泉」






顔を赤らめたラルドをからかいながら、私は風呂に向かった。

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