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……どうしてこうなった?

第11章 芹沢の入部試験

芹沢自身が点を獲ることが入部条件のため、槍倉駿二が何点獲ろうが関係ないし、万が一芹沢のチームが勝ったとしても芹沢が得点しなければ意味がないのだ。


もちろん俺は徹底的に芹沢をマークする。
あいつとは親友だが、サッカー部にはサッカー部の事情がある。
遊び感覚でチームを乱されてなるものか!!

槍倉はキャプテンとしての誇りを胸にピッチに立っていた。

「芹沢ー頑張れよー!!」

「芹沢先輩っ!! 期待してますっ!!」

彼の思惑とは反対に部員たちは芹沢が得点を決めるのを楽しみにしている様子だった。

なんだか自分が意固地になりすぎてる気もしたが、槍倉はぎゅっと唇を締め、気合いを入れ直す。

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