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……どうしてこうなった?

第11章 芹沢の入部試験

試合が開始されると予想通り、キャプテン鎗倉誠一を擁する白組のレギュラーチームがボールを完全に支配する展開となる。

芹沢ら赤組は見せ場を作るはおろか全員でしのぐのが精一杯の展開となる。


フォワードの鎗倉の弟、駿二だけを前線に残し、芹沢までもが守備に回らされる。


芹沢はスポーツ万能でどんな競技をさせても上手にこなした。

単純に百メートル走をさせても速いし、バスケットや野球をやらせてもそつなくこなした。

そんな才能は各運動部から注目を集め、一年の頃は勧誘がひっきりなしにあった。

一年の頃からサッカー部だった鎗倉誠一も当然芹沢をサッカー部に勧誘していた。

しかし自由に遊びたいという理由だけで彼はサッカー部を含めすべての勧誘を断っていた。

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