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……どうしてこうなった?

第11章 芹沢の入部試験

芹沢の鼓舞も虚しく、前半残り時間も一方的に白組が優位にゲームを進める。

前半終了間際にさらに一点追加され、2-0で前半を終了した。


「うわぁ、やっぱ疲れるな、35分は」

照れたような笑いを浮かべながら芹沢はベンチに戻る。

「でも安心しろよ、優花。ぜってーにゴール決めてやるから」

「安心なんかしませんっ! 絶対に決められなくて入部不許可が私の願いですから!」

噛み付くような剣幕で芹沢に怒る。

汗で濡れた髪を荒っぽく拭きながら芹沢は前半の展開を思い出す。

技術的に圧倒的な差があることは仕方ないとして、なにか打開する策はないものかと模索する。


鎗倉の徹底したマークがだんだんとチーム全体に広がり、鎗倉以外のメンバーも芹沢をマークする展開になってきていた。

このままでは得点を決めるはおろか、シュートすら打つことができない。

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