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……どうしてこうなった?

第13章 日曜、午後、漫画喫茶。

「そうですかぁ? 避けられてるんですよ?」

「はぁ……優花は男心ってのがまるでわかってねーなー……」

面倒くさそうにそうボヤくと芹沢はごろんとソファーに寝転んだ。

「ちょっと!? 何普通に寝る体勢に入ってるんですか!?」

「練習で疲れた……寝る……」

「もうっ!!」

寝転がって2分も経たないうちに芹沢は寝息をたて始める。

苦笑いしながら優花は無料レンタルのブランケットを取ってきて芹沢にかけてやる。

自分勝手極まりない芹沢の寝顔は何となく可愛かった。



彰人が私を意識してる?

あり得ないし……


芹沢の言葉を思い出しながら優花は最近の彰人の態度を思い出していた。


やっぱりそんなわけない……

ため息をついて再び優花は読みかけの少女漫画を手に取った。

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