テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第14章 もうひとつの恋の始まり

その時、誠一と友美に一斉にメールが届く。

『ごめん。
ちょっと急用が入って行けなくなった。
悪いけど二人で行ってくれる?』

同じ内容のメールが二人に届いた。

ただし、誠一の方にだけはそのあとに一行だけ続きがあった。


『うまくやれよ、兄貴』


「はぁあ!?」

誠一は思わずメールを読みながら声を上げた。

「ふ、ふたりで行ってくれるって……
買い物したかったの駿二さんだったんですよね?」

友美もいきなりの展開に戸惑いを隠せない。

「えっ? あ、ああっ! そうそう! 駿二が買い物付き合えっていうから来たのに二人で行けって……
ごめんね、友美ちゃん、馬鹿で自分勝手な弟で……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ