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……どうしてこうなった?

第14章 もうひとつの恋の始まり

「い、いえいえっ! 全然、私は構わないですよ! どうせ暇してたし」

「二人で行けって言われてもなぁ……友美ちゃんはなにかみたいものある?」

「えっ……いやいいですよ。鎗倉先輩が行きたいところついていきますから」

「いや、それがさ。俺実はもう結構自分が見たいものは見ちゃったんだよね。
だから友美ちゃんの行きたいところにあわせるよ」

「そうなんですか……なんだか申し訳ないです」

ぺこっと友美が頭を下げた時、サイドの髪がサラサラっと落ちて、顔にかかる。

ドキンッと鎗倉は固まる。

ショートの子の少し長いサイドの髪が顔にかかるというのが、マニアックな鎗倉の萌えポイントだったからだ。

「じぁあ、行こうか?」

「はい!」

ニコッと笑う友美の口から八重歯が覗く。

これも鎗倉の萌えポイントであったことを付け加えておく。

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