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……どうしてこうなった?

第14章 もうひとつの恋の始まり

友美に連れられて歩いたのはアクセサリーショップや女性洋服売り場という、普段は槍倉が立ち寄ることがない場所ばかりであった。

居心地の悪さはあったが楽しそうにしている友美を見ると嫌とは言えず、ついつい付き合ってしまう。


「すいません。なんか私の見たいところばかり連れ回してしまって……」

あたりが暗くなり始めた夕方、友美は申し訳なさそうに頭を下げた。

「いや、全然いいよ。気にしないで。俺も結構楽しかったし」

春先とは言え夕方になると少し肌寒い。

そんなあやふやな季節の変わり目だった。

「そうなんですか? それだったらよかった」

友美もにっこり笑って鎗倉のとなりを歩く。

このあたりはブティックやアクセサリーショップが並ぶ区域とは違い、カラオケやらゲームセンター、漫画喫茶などが立ち並ぶ、すこし騒がしい通りであった。

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