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……どうしてこうなった?

第15章 優花の処女を捧げる日

後片付けが終わり、優花と橘は共に下校する。

「彰人さ……」

「あ?」

「なんか、あった?」

「はぁ? なんで?」

「なんか動きとかさ、おかしいから……」

「悪かったな」

イラつきを隠す気さえないトゲトゲしさで橘は返事する。

「俺はどうせお前の『彼氏さん』みたいに才能がないからさ。動きも変なんだろう?」

「そんな言い方、ひどいよ……」

大好きな橘にきつくなじるように吐き捨てられ、思わず目に涙を浮かべてしまう。

「なんなんだよっ! 面倒くせえ奴だな!」

泣きかけた優花を見て、流石に橘もうろたえる。

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