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……どうしてこうなった?

第15章 優花の処女を捧げる日

コンコンッ

控えめに窓をノックする音がなり、ドキっと優花の胸は一気に心拍数を上げた。

ゆっくりとカーテンを開けると窓の外には橘の姿があった。



泣きながら優花が告白したあと、ふたりはしばらく抱き合っていた。

お互いの気持ちが落ち着くまで抱き合ったあと、体をゆっくりと離して、橘はそっと優花の耳元で囁いた。

「なぁ、優花。今夜久々に窓から優花の部屋に侵入していい?」

「……うんっ」

「じゃあ、9時くらいに」

「わかった」

こくんと頷き、優花も橘も照れたように笑った。



その時のような、やはり照れた笑いを浮かべた橘が窓の向こうにいた。


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