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『ヤバい……好きになった、かも……』


帰り道から頭の中は槍倉誠一のことで頭が 一杯だった友美は優花の言葉も上の空で聞いて、相づちを打っていた。


身の程知らずな思いだとは友美もわかって いた。


槍倉誠一は学園でも有名なイケメンだし、 ファンも多い。


自分みたいな丸顔で子供っぽい女子が思い を寄せて叶う相手ではないことくらい充分 承知していた。

それでも、一度想いが募れば止まらなくな るのが恋だ。


友美はボーッと夢から醒めぬ面持ちで家に 帰った。