テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第21章 振られる辛さ、振る辛さ

それまで少しはいい奴なんじゃないかと感じたことでさえ後悔していた。

「でもまあ、これで優花は名実ともに『フリー』ってわけだ」

「えっ……まぁ、そうだね」

「俺も堂々と優花を狙えるってわけだね」

「なに言ってんの」

笑ってごまかそうとする優花だが、駿二はそれを許してはくれなかった。

「優花、好きだ。俺と付き合おう」

駿二は立ち止まって真剣な目で優花を見詰める。

「駿二君……」

「俺じゃ、ダメか?」

駿二の真剣な表情を見て、ごまかしたり曖昧に返事はできないと優花は覚悟した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ