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「そんなわけでは……」

巧妙に論点をすり替え、副島は真貝を責める。

「誰だってそんな嫌な役回りはしたくないだろう……わかった。真貝君が会計係としてその自分の役回りが嫌だというなら代わりに僕がしてあげるよ」

「そうは言ってないっ！　僕はただ一方的な廃部勧」
「じゃあ君が言うんだ。会議で決まった。それをここで覆すのは僕や陸奥会長でも出来ない。
決まったことは伝えるしかない。真貝君、お願いするよ？　それともやっぱり無理かな？　君は誰からも悪く思われたくないんだろうから……」

「副島っ……」

挑発的な副島を真貝は鋭く睨む。