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……どうしてこうなった?

第24章 生徒会の独裁

「やめてください、副島君。真貝さんの辛い立場も理解してあげてください」

陸奥が宥めるように間に入る。


副島が厳しいことをいい、会長の陸奥がそれをなだめる。


すべて計算づくの展開だ。


「……わかりました。それでは伝えましょう」

そんな見え透いた作戦などわかりきっていた真貝ではあったが、従わざるを得ない。

渋々引き下がった真貝を見て陸奥はニッコリと笑う。

生徒会を牛耳る陸奥であったが、真貝ら数名は何かと楯突いてくることも多い。

しかし陸奥は生徒会はおろか教師やPTA、OB会にも顔が効く。

そのため逆らえるものはいなかった。

それでも歯向かう真貝をクビにしないのは陸奥の考えであった。

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