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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

本人たちが諦めたといっても生徒会の横暴は見逃すわけにはいかない。

ちょんまげブタと別れてからも芹沢の怒りは収まることがなかった。

「芹沢先輩っ……」

苛立っていた芹沢は呼び止める声でふと我に返った。

「友美、ちゃん……」

「ちょっと……お話、いいですか……?」

切羽詰まったその表情は断ることなど許される気配がなかった。

「もちろん」

芹沢はスッと顎を引いて頷き、友美と歩き出した。


二人は中庭のベンチに腰かける。

放課後の中庭には誰も訪れる気配はなかった。

「ゆうちゃんのことです」

友美は真剣な眼差しで単刀直入に切り出した。

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