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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

自分の部屋に入った橘は窓から玄関先の優花が立ち去るまでじっと見ていた。

肩を落として帰っていく優花の背中を見て橘の胸が痛む。


優花に告白された日、はじめて橘は優花を『女の子』として意識した。

女の子として認識した優花はすごく可愛かった。

子供の頃からずっと一緒だったのに今さらそんなことに気付いてしまった。


だから橘は佳奈美先輩と別れようって決めた。

大切なものに気付けたのだから。



そう、何があろうが別れるべきだった……


それなのに俺は……



佳奈美先輩に身体の自由を奪われ、快楽を味わされ、流されてしまった。


橘はきゅっと唇を噛み締める。

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