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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

今さら幼馴染みと付き合うなど出来ない。

俺は穢れた人間なんだ。


優花の姿が見えなくなるとシャッと橘はカーテンを閉める。


そして制服を脱ぎ、私服に着替えた。


そのまま当てもなく家をふらっと出る。


じっとしていると頭が変になりそうだった。


橘はまさに足の向くまま、歩いた。

気付いたときには街のゲーセンにたどり着いていた。

コインゲームや音楽ゲームの音、そしてそれらを興じる客の騒ぐ声がごちゃごちゃに入り乱れて騒音として耳に入ってくる。

橘はそれらに目もくれずベンチに座ってうつ向く。

静かに考えたくないから騒音があった方が落ち着けた。

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