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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

目鼻立ちは大きくなく、顔の掘りも浅い。

儚げであるようで、意外と図太いかもと思わせるような、地味な顔立ちの少女だった。


決してブスではない。

かといって美人でもない。


幸薄そうな顔立ちとはこういうことを言うのだな、と橘は失礼なことをぼんやりと考えていた。

「隣、いい?」

「俺のベンチじゃないし、勝手にしたら?」

「ふふ……そうね……」

その女性は橘の隣に座る。


「私はリョウ。あなたは?」

「関係ねぇだろ……」

ぶっきらぼうに言い放ち、腰をあげた。

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