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「……あなた、死にたいんでしょ？」

リョウの一言に腰を浮かしかけた橘は固まる。

「……どうしてわかるんだよ？」

相手にしないで無視しようとしていた橘だったが、図星を衝かれ、思わず声を漏らす。

「わかるよ。だって私も」


死にたいんだもん--


思い詰めた様子もなく、軽くそう呟いた。



「ゲームしようか？」

リョウは立ち上がり、音ゲーに向かった。

橘も自然とそのあとをついていった。

「さあ、やるぞ」

リョウはゲーム専用のカードを差し込み、腕を捲った。

手首にはいく筋ものためらい傷が生々しく刻まれていた。

橘の視線がそのためらい傷に注がれるのに気づいたリョウは照れたような笑いを橘に投げ掛けた。