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……どうしてこうなった?

第29章 不協和音

「そうね……」

陸奥は目を閉じ、二人の意見を脳内で整理した。

「私は、真貝君の意見に賛成だわ……」

考えた結果、少し奇抜ではあるが真貝の意見の方が面白いと陸奥は判断した。

「か、会長……」

まさか真貝の案を受け入れると思っていなかった副島は目を見開き、驚く。

「文化祭も時代にあわせて変化していくということは大切だと思います……真貝君の案をもう少し検討していきましょう」

「は、はいっ!」

真貝自身も驚き、嬉しそうに返事をした。

一方副島は血走った目で真貝を睨み、ちらっと横目で陸奥の顔を見る。

陸奥はそんな副島に気付くこともなく会議を進行していた。

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