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……どうしてこうなった?

第29章 不協和音

「陸奥会長っ」

会議が終了し、他の生徒会員が居なくなってから副島は陸奥に駆け寄る。

「なにかしら、副島君?」

副島が詰め寄る勢いなのに対し、陸奥はいつもながらの優雅な物腰で対応する。

「なんで私の案を却下して、真貝なんかの案を採用したんですか!?」

「なんでって……真貝君の案の方がよかったからよ?」

当たり前のことを当たり前のように陸奥は答える。

「嘘だっ!! それも芹沢の入れ知恵なんですか!?」

「はあ? なんで芹沢君が出てくるの? 関係ないわ」

「陸奥さんはいいように騙されてるんです、芹沢の奴にっ!」

副島はガバッと陸奥の肩を掴む。

「きゃっ!? な、なにっ!? やめてっ!! やめなさい副島君っ!」

驚いた陸奥は大きな声をあげる。

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