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……どうしてこうなった?

第30章 自殺2

そうだとすれば、あの子は本当に自殺をしたがっていたということになる。


聞いた話もおそらくは本当のことだろう。


なぜそんな自殺をしたがっていた子が俺を陥れることに加担したのか?


いや、そんなことはどうだっていい。


リョウが純粋に心配だった。


平日の夜のゲームセンターは客の数も少なく、どことなく寂しげな気配が漂う。

誰もプレイしていないゲームのデモ画面の音が繰り返し流れている。

閑散とした賑やかさというのは、静かな寂しさよりも詫びしい気持ちにさせるものだと橘は感じた。

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