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……どうしてこうなった?

第30章 自殺2

しばらくリョウを待ってゲームセンターに佇んでいた橘だったが、当然ながらリョウが現れることはなかった。

「そりゃそうか」

フッと自嘲気味の笑顔を浮かべた橘は立ち上がってゲームセンターを出る。

「誰かお探しかしら?」

ゲームセンターを出た橘は不意に声をかけられる。

「あっ……」

振り返った先に立っていたのは。

「お久しぶり」

相変わらず覇気のない表情を浮かべたリョウであった。

「リョウ……」

「もしかして、私を探してくれてた?」

ちょっとだけ嬉しそうな表情でリョウは橘を見つめた。

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