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……どうしてこうなった?

第30章 自殺2

「そうだよ。お前を探していた」

「そうなの? 嬉しい。私待ち合わせをしている援交相手のオヤジ以外から探してもらうの初めてかもしれない」

きつめのジョークを言いながら小さく笑ったリョウを厳しい目つきで橘が睨む。

「ごめん。怒ってるよね。あなたを陥れるようなことしておいて」

「やっぱりあれは陥れるための罠だったんだな?」

「……そうよ。ごめんね」

「なんでそんなことをっ……」

橘がにじり寄る。

「待って。こんなところで立ち話する内容でもないでしょ?」

「ま、まぁそうかも知んねぇけど」

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