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……どうしてこうなった?

第30章 自殺2

「私の家に来ない?」

そう言われて橘はハッと我に返ってあたりをキョロキョロと見渡す。

「大丈夫。今日は誰もいないわ」

リョウはおかしそうに笑う。

「おまえの家って……義理のおやじのレイプ魔がいるんだろう?」

「大丈夫。私家を出たから」

「そう、なのか?」

「そう。あなたを騙した礼金でもらったお金でね」

悪びれる様子もなくリョウはそう言うとさっさと歩き出した。

どうしたらいいかと迷った橘だったが、結局リョウのあとをついて行った。

今のリョウは嘘をついてない。

橘はそう直感で感じていた。

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