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……どうしてこうなった?

第8章 初デート

「優花今なんだかスッキリしない気分で落ちてんだろ? だったら気晴らしにもなるぜ?」

軽やかに笑う芹沢に一瞬優花はドキッと心拍数を跳ね上げた。

そして次の瞬間、陸奥と出ていく橘の顔が再び脳裏にフラッシュバックした。

彰人の、バカ……

「いいですよ……デート、してあげます……」

「よし決まり。日曜、午前10時に迎えにいくから。じゃ、そういうことで」

ぽんっと優花の頭に手を当てて芹沢は笑う。


「ちょっと……デートを受けただけで馴れ馴れしくしないでください

優花は頭をぶんぶん振って手を振り払う。

「はいはい」

芹沢はからかうように笑い、ガシガシと優花の髪を乱すように頭を撫でた。

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