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「葉月さん……ごめん……」

里山は素直に優花に謝る。

「そんなっ……先輩頭あげてください!!　私も陸奥先輩に言い過ぎたんですからっ!!」

優花は慌てて謝り返す。

里山は思い込みが強くて、正義感を振りかざしてしまうタイプではあったが根は優しいし真面目だった。

素直に反省して謝る。

それをきっかけに部員たちは次々に優花に謝った。

優花は一人一人に恐縮しながら謝り返していった。

そんな謝り謝られを繰り返し、終わった頃にはもう芹沢はグラウンドで練習を始めていた。

優花はお礼を言いそびれ、少し申し訳ない気持ちになる。

自らも慌ててジャージに着替えて、優花もグラウンドへと向かった。