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……どうしてこうなった?

第33章 動く歯車

未だに橘の援交事件を噂するものはいたが、橘は全くそんな噂を気にしている様子もない。

そんな強くなった橘は嬉しくも思い、すこし寂しくも感じた。

そして優花自身も橘のことを思っても胸が痛まなくなってきていた。

優花はそれに気付いた時、少しだけショックを受けた。

以前より強く橘を思っていない自分に、ショックを受けたのだ。

でもそれは嫌いになったとかではなかった。

むしろ人間として好きになり、淡い恋愛対象として見なくなった。

寂しいけど、それが成長していくということなのかなと優花は感じていた。

親友の友美が鎗倉誠一と順調に交際をしていることも嬉しい出来事だ。

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