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……どうしてこうなった?

第33章 動く歯車

自分だけ幸せになってごめん。

友美にそう言われた時、優花は大笑いしてしまった。

「何それっ!? そんなこと気にして恋愛してる人初めて見たしっ! 気にしないで。ともちゃんは鎗倉キャプテンを愛してればいいんだよ」

そう言って友美の背中をグッと押した。

……そういう私は、誰が好きなんだろう?


ふと優花は考える。

ずっと優花を好きだと言ってくれている鎗倉駿二が、好きなのだろうか?

駿二は明るいし、気さくだし、前向きだ。

優花もそんな駿二が大好きだった。

しかしそれは恋愛感情として好きなのかと言われるとどこか不安になる。

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