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「な、なんですか……」

強ばりながらも優花は気丈な眼差しで副島を見据える。

「そう怖がらなくてもいい。なにも取って喰おうというのではないのだからね」

副島はフッとキザな笑いを浮かべキザな言葉を吐いた。

「葉月さんとは色々あったけどね。陸奥会長もそろそろ終わりにしようって考えているんだよ。悪気はなかったにせよ、君には色々と迷惑もかけてきたし」

「へぇ……悪気がなかったんですか？　悪意はありましたよね？」

どこまでも勝気な性格の葉月は売り言葉に買い言葉の悪い癖でつい口調を荒げてしまう。

「まぁ、そのへんはお互いいろいろあるんだろうけどさ。陸奥会長も陸奥会長で今は色々と悩みとか大変なこともあるみたいなんだよ。そのへんもわかってあげてくれると嬉しいな」

下手には出るが、あまり相手を尊重している様子も感じられない副島の口ぶりに優花の苛立ちは高まる。