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……どうしてこうなった?

第33章 動く歯車

「やあ、芹沢くん」

昼休み、すれ違い様に副島が芹沢に笑いかけてくる。

「あ? なに?」

芹沢はわざとぶっきらぼうに返して威嚇するような目で軽く睨む。

「部活、頑張ってる?」

しかし副島は挑発に乗らずヘラヘラと笑った。

いつもと違うリアクションに芹沢は若干の違和感を覚える。

どこか余裕を感じさせる。

「お前には関係ねぇだろ?」

会話にならない返しをするが副島は気にした様子も見せない。

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