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……どうしてこうなった?

第34章 狂気の刃

やはり部屋の中の電気は消えている。

いないのかな、と思いながらも優花はノックをする。


「はい。どうぞ」

意外にも暗い部屋の中から副島らしき声の返事が聞こえた。


「失礼します」

不気味に思いながらも優花はドアを開けて中に入る。

「葉月優花です。遅くなってすいません……」

予想通り真っ暗な部屋の中に入った優花は、謝りながらも副島と陸奥を探しながら奥へと進んでいく。

暗闇に慣れていない目では二人の姿はおろか、机の位置さえもよくわからない。

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