テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第34章 狂気の刃

「さあ、こっちへ来い。暴れたら、本当に殺すからな?」

副島は優花の頬を潰すように掴み、脅す。

いくら気が強い優花でも本気で男子に殴られ、怯えのあまり声が出ない。

おとなしくなった優花に満足した副島は優花を担ぎ上げ、生徒会室へと向かっていった。


「面倒かけやがって」

生徒会室に着くと船荷の積みおろしみたいに乱暴に優花を床へと投げ捨てた。

「きゃぁああっ」

副島は内側から鍵をかけ、ゆっくりと優花に近づく。

「てめえを傷つけられたら芹沢のやつ、気が狂うかもな。いい気味だ」

副島はニタニタと笑いながら優花を見下ろす。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ