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その時----

ガシャンッという派手な音を立て、生徒会室のドアが蹴破られた。

その音に驚いた副島が振り返る。

一瞬の隙を見て優花は副島の下から逃げ出した。

「あっ」

優花に逃げられたことに焦った副島は一瞬目を優花の方に反らした。

その瞬間にドアを蹴破って入ってきた人物は副島に駆け寄り、ナイフを持っていた手を捻り上げる。

「副島っ！　お前なんてことしてんだっ！」

副島の手をひねり上げながらそう叫んだのは、芹沢高志だった。

「先輩っ……」

優花は安堵と驚きで目を見開いて涙をポロポロとこぼす。