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……どうしてこうなった?

第34章 狂気の刃

「芹沢ッ!! お前はどこまで俺の邪魔をすればっ!」
「ふざけたこと言ってるなっ!!」

芹沢は腕をさらに捻りあげて副島の手からナイフを離させる。
ナイフを落としたのを確認してから副島の顔面を殴る。

二発、三発、四発、五発と全力で顔面を殴った。

「がはっ」

殴られて崩れ落ちた副島の腹を今度は蹴り上げる。

「もうやめてくださいっ! 死んじゃいますっ!」

正気を失ったかのような芹沢に優花は抱きついて動きを制する。

優花に抱きつかれ正気に戻った芹沢はゆっくりと動きを止めた。

「大丈夫か、優花?」

「はい……大丈夫です……」

どうしようもなく止まらない涙をポロポロと落として優花が頷く。

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