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……どうしてこうなった?

第35章 芹沢の弱点

「あの特殊なナイフを購入したところも芹沢くんの推測で聞いたよ。実際に問い合わせたところ君の特徴と合致する人間が購入したと言ってたよ」

「あ、あれはっ……護身用で……」

額に汗をびっしりとかきながら副島はいいわけを続ける。

「はじめはそのあたりにあった刃物で、それが護身用に早変わりかい? 君の話は全く信用できないね」

語尾を荒げた教員の言葉に副島は口をつぐむ。

「まぁ幸い芹沢くんは警察には言わないで欲しいと君をかばってくれてるみたいだがね。とは言え学校としては見過ごすわけにはいかない。相当の処罰は覚悟しておいたほうがいいよ」

そう言い捨てるを教員はその場を立ち去っていった。

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