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……どうしてこうなった?

第36章 橘たちの戦い

「訴え……る? な、なにを」

「あなたがした涼子さんへのレイプをですよ」

賽は投げられた。
もうあとには引けない。

震える足を踏ん張り橘がそう告げた。

「レ……レイプだとっ! ふざけるなよっ!」

一瞬固まった後、一郎は気が触れたように怒鳴った。

せっかく母親がいない時間帯を見計らってやってきた二人だったが、こう叫ばれてしまっては近所の人に丸聞こえになってしまう。

しかしそんなことはためらってはいられない。

「俺が涼子をレイプしたっていうのかよっ!!」

今にも殴りかからんばかりの勢いで一郎は橘に詰め寄った。

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