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……どうしてこうなった?

第37章 放たれた狂獣

怯えながら優花はまた歩き出す。

誰かに見られているような気配は消えない。

背中に刺すようなプレッシャーを感じる。

優花は緊張と恐怖で身体中の筋肉が固くなる。

耐えきれなくなり、走り出そうとした、そのとき。


ガサガサッ

茂みの葉が揺れて人影が飛び出してきた。

「きゃあああっ!!」

優花は叫びながら走り出す。

「おいっ!! 待てよ!!」

飛び出してきた人物は叫びながら優花を追った。

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