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……どうしてこうなった?

第37章 放たれた狂獣

部活が始まっても芹沢の姿は見えない。

優花は不安な気分に駈られる。

県大会もいよいよ大詰めの練習は熱も入り、激しく声も上がる。

そんな中優花は一人浮かない顔をしていた。

練習が終わり、後片付けを終えた優花は芹沢からの連絡がないか急いで携帯を確認する。

from 芹沢高志

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悪い。今日はどうしても佳奈美と話がある。


俺は一緒に帰れないが佳奈美の家の人が車で送ってくれる。
悪いが今日はそれで帰ってくれ。

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「えっ……?」

メールを見て思わず優花は声を出した。

陸奥先輩と話があるって、どういうこと……?

しかも陸奥先輩の用意した車に乗れって……

優花は一気に頭が真っ白になった。

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