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……どうしてこうなった?

第38章 素直になれたなら

メールを送信して髪を整えているとインターフォンのチャイムが鳴った。

メールを送ってからほとんど時間が経っていない。

あまりの早さに優花は驚いた。

扉を開けると予想通り芹沢が立っている。

「もう。明日早いから寝てくださいって言ったじゃないですか」

「そんなこと言いながら部屋番号書いてきたくせにっ!」

「それはっ……」

反論させる暇もなく芹沢は優花の部屋に入ってきた。

「ちょっ……片付けてないからダメですっ!」

勝手に入っていく芹沢の腕を引っ張り、優花が怒る。

「まぁまぁ」

適当にあしらいながら芹沢はずんずん進んでいく。

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