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……どうしてこうなった?

第38章 素直になれたなら

「やっぱいいなぁ、一人部屋」

窓辺に立って外の景色を見ながら芹沢がつぶやく。

「仕方ないじゃないですか」

優花は渋々ポットでティーバックのお茶を入れ始める。

「はいどうぞ」

「お、さんきゅー」

「熱いですよ?」

「うわっ!」

芹沢は少し口にふくんだお茶を熱さでこぼしそうになりながら飲む。

「もうっ! 大丈夫ですか」

優花は慌てて近くにあったタオルでこぼしたお茶を拭く。

「本当に子供なんだから、芹沢先輩は」

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